偶蹄目(ウシ目)の動物の中でも比較的体の大きいバクトリアン種のラクダは、体長が3〜4m、コブの一番高いところで3mほど、体重は400〜500kgにも達します。
オスのボスを中心に、数頭のメスと若いオスとで約20頭ほどの群れを形成して生活しています。
バクトリアン種のラクダはアラビア種のラクダと違って、コブが二つあるだけではなく、体が少し小さめで頑丈、脚は短め、外皮は毛が密集しています。こう言う粗野な体の特徴は、岩だらけの山岳地帯で生きるのに適しています。
特別に頭の良い動物ではありませんが、一般に忍耐強くおとなしく従順です。時には気まぐれな面もあり、交尾の時期には攻撃的にもなります。
オスは5〜6歳で性的に成長し、メスは3〜4歳で交尾の準備ができます。
メスは2年毎に妊娠し12〜15か月の懐胎期間の後通常1匹の子どもを出産しますが、非常に稀に2匹の事もあります。交尾の時期は1月から2月、そして子どもは通常春に生まれます。子ラクダは出産時で既に34〜37kgもあり、すぐに立ち上がって走る事ができます。
このように子ラクダは生まれるとすぐに厳しいステップ草原で生きるための準備ができています。オスの子どもは3〜5年間母ラクダと一緒に暮らしますが、成長すると自分の群れを作るために離れて行きます。一方メスはグループのボスと共に残ります。
ラクダは動物としては長寿で、約30年、稀に45年も生きる事があります。
ラクダは一般的に厳しい環境の中で生きる事ができることで知られています。特にバクトリアン種のラクダは寒さに強く、冬の気温がマイナス50度にも達するゴビ地域や満州地方でも生き延びる事ができます。食べる物が見つからない時には二つのコブに蓄えられた脂肪を使って、4〜5日間何も食べず飲まずにいられます。その他胃の近くにある4つの袋に約7リットルほどの水を蓄える事ができます。必要な場合、自分の体重の30%まで、つまり約120リットル程の水を1度に、しかも10分ほどの間に飲む事ができます。
コブはそれぞれ約32kgの脂肪を蓄え、新陳代謝のために使用されると、萎んで側面に垂れます。これはラクダのエネルギーの蓄えが無くなった事を意味します。つまり、コブの大きさによってラクダの体調を知る事ができるわけです。
コブの中の脂肪は新陳代謝でエネルギーとなるばかりではなく、水分にもなります。1キロの脂肪は空中の酸素と混合して1111gの水となってラクダの生命維持を支えます。
ラクダは草食動物で、通常味の悪い苦味のある植物を食べますが、必要な場合には他の動物が食べないような低木なども食べる事ができます。食物が少ない時は、ヤギと同じように骨や肉なども食べます。
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