このような空想的な記述はしばしば権力をめぐって起こりがちです。時代や情勢の変化によって立場が変われば見る目も変わるもので、このモンゴルの人々についても、別の “文化的” 判断がされる時がくるはずです。
モンゴル人の “真実の時” はさほどの時間を経ずにやってきます。マルコ·ポーロの備忘録に、ジンギスカンの孫、フビライが中国の支配者で思慮深く偉大な企画者であったことが記されています。
モンゴル語の “ゴビ” が意味するとおり、境界のない空間、緑の大草原、広大な砂漠。このゴビの地に、これほど偉大な過去の、何が残ったでしょうか。
人が住むには適さない、私達からは遥か遠い地であるにもかかわらず、近年のモンゴル人は民族間の争いや巨大な歴史的出来事の間でもまれてきました。ソビエト連邦や第二次世界大戦後の共産主義中国と言う2大国の思想上の争い、経済上の問題に巻き込まれて、何らかの形でつけを払ったのは常にこの民族でした。 |