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西側を巨大なアルタイ山脈に、東側を大興安嶺に遮られた内モンゴルは、17世紀に切り離されるまでは、外モンゴルと共に単一の国家をなしていました。

さらにその前はジンギスカンと彼の部族の時代がありました。“布のテントに住む民族” とマッテイア・ディ・パリジが書いています。

万里の長城は、まさにこの残忍なモンゴル人からの防衛のために築かれたのでした。万里の長城がこの地区の南部境界に沿って伸びていると言うことがそのことを物語っています。

今日この古いアジアの帝国は存在しませんが、遊牧民と彼らの民族衣裳や習慣は当時と変わらずに守られています。

ユルト(ゲル)は今でも彼らの住居で、男達も女達もこの荒涼とした広大な地を家畜の群れと一緒に走り回っているのです。この地では何世紀を経ても生活の規則は変わりません。客人を温かく迎えるのは彼らにとって建前ではなくて心からの喜びです。我々の生活とは全てにおいてスケールが違い、まるで時間など存在しないかのようです。

でも内モンゴルはステップと騎馬民族だけの世界というわけではありません。そこは砂漠、広大な砂の海が広がり、荒れ果てた高地と魔術的な色の世界。この道なき道を毛の長いラクダのキャラバン隊が通って行ったのです。

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残念ながら内モンゴルの町は近代化に侵されて、この地の独特の味わいを失い、工業化という病にむしばまれてしまいました。

化学工場や金属工場などが内モンゴルの町々にいろいろな汚染をもたらし、空気は息もできないほど、元々少ない水源の96%は砒素のため飲用に適しません。従って町を避け、モンゴルの神秘的な奥地へと分け入ってみましょう。そこでは今でもモンゴルの遊牧民が昔通りのリズムでカシミアヤギと共に生きています。


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